東京・江戸川区で開業する酒井一宗先生が、ソキアメディカルの歯科治療用レーザ装置「ネオキュア7200」を導入したのは97年11月である。 開業したのがレーザ導入の1ヶ月前だからほぼ開業と同時である。 「治療に対する自分なりの考え方を実践するうえで価値あるものだと思い、開業前からいろいろな種類のレーザを見て、診療的に一番使えるものはないかと探していたんです。」 ネオキュア7200は、Nd-YAGパルスレーザで、熱作用による影響や危険性が少なく、生体組織の切開、止血、凝固、蒸散に優れ、虫歯の治療と予防、歯周病や象牙質知覚過敏症の治療、根管の処置などに偉力を発揮する。 「PKなどはスタッフの歯科衛生士が時間をかけてやっていましたが、レーザを使うことで短時間でかなりの効果が得られますし、レーザと合わせて他の処置をすることで効果は倍加します。自分なりの工夫で活用範囲はまだまだ広がります。」と酒井先生は治療上のメリットを強調した。 また、患者さんの反応についても、「ロ内炎や義歯などによる褥傷など痛みがある治療では効果がその場で分かるので直ぐに喜んでもらえます。歯周治療なども直ぐに効果は分かりませんが、2週間もすると歯茎の色が目に見えてよくなっていくので喜んでもらえます」と話す。 酒井先生の所では、レーザの治療費は基本的に取っていないが、経費的なものを考えても経営的にはプラスの面が大きいと言う。 「レーザと聞くだけで興昧を示す患者さんもいるし、患者さんとのコミュニケーションの突破口としても使えますが、自分の納得のできる治療をし、一生の付き合いのできる関係を築くためにも大事なものだと思っています。」 |